歯の激痛で部屋中を徘徊した夜~前編~

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小さいころから体が弱かった私は歯も同様でした。今みたいに小さいころからのフッ素で虫歯を事前に防ぐなんてことはメジャーではなかったので、歯磨きの重要性があまりわからなかった私にとっては口腔内は菌が増殖する恰好の場所だったんだなと改めて思います。大人になった今虫歯によってかぶせ物は13本。(親知らずは全滅)

かぶせものだらけの私が最近奥歯の銀歯が痛かったので歯医者に通いだしましたが、まさかあんな日を迎えるとは・・・

奥歯の痛み。地獄の夜までのカウントダウン

激痛が起こる2日前ーー

歯医者で保険適用の銀歯を詰めたところだった。詰め物をした日もなんとなく痛さはあったが、虫歯は既に治療したはずだし、歯痛を検索すると、「歯を詰めたことで神経が敏感になっており、炎症を起こして痛みが出る場合もある」と、一過性のことだとあったため、とりあえずロキソニンを飲んでその日は落ち着いたため眠った。

激痛が起こる前日ーー

明け方5時ごろ。まだ起床するには2時間ほど早いが歯の痛みがあり目覚める。空腹での投薬は胃に負担があるからと、ドラックストアで購入していた「今治水」を痛みのある歯に塗り込み、痛みをごまかしてしばし耐える。出勤後診察始まったばかりの歯医者に連絡をして、お昼に歯医者に行くことにした。(勤務先から近いところに通っていたので)歯医者に行く間ずっと今治水をしていた。

この痛みが消えるなら!とすがる思いで駆け込んだが、結果は「虫歯の治療は終わっているので、接着剤が原因かもしれない。」と抗生物質をもらい治療は終了。抗生物質があるならきっと痛みは治まるだろうと信じていた。

その日の夜は抗生物質をもらった安心感などからか、常に6時間置きに服用していたロキソニンの効果か、痛みはそこまで感じておらず、以前ニトリで購入した椅子を組み立てた。その日はロキソニンが聞いている内に眠った。

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奥歯の痛み。地獄の夜。

通常は9時出勤だが、その日は8時出勤。やはり歯痛はあったので今治水で湿らしたコットンを口の中に入れて痛みをごまかした。「抗生物質は3日使い切ってからきっと効果が出るんだ」と信じており、昼の薬を飲んでからはしばらく平和だった。

午後仕事で外出し、そのまま直帰。帰りはいつもより早く18時ごろには帰宅した。痛みのない歯で食事をし、けっこう食べることができた。抗生物質を20時ごろに飲み、きっと服用してしばらくしたら痛みは治まる   

と思っていた・・しかし飲んでからどんどん痛みが強くなってきたのだ

地獄の夜が始まった。

ロキソニンを飲むが1時間しても痛みが治まることがなく、すこし不安になってきたため、昼に使っていた今治水を再度口に含むことで痛みを抑えようとした。1日で1本使い切ってしまったのは今考えてもよくなかったと思う。そして痛みから逃れたく、気が付いたら短時間に4回くらい歯を磨いていた。歯茎の炎症を起こしていたのだろう。口内は白くボコボコした炎症を起こしていた。すべて悪い方向へ進んでいった。

救急車を呼びたい。救われたい。徘徊した夜。

深夜0時。まだ鎮痛剤服用から4時間位しか経っておらず、本当なら絶対にいけないことだが、その時の私は痛みで意識がもうろうとしていたのか、ロキソニンよりも強い処方されたボルダレンを飲むことに。「これできっと痛みは治まる!」と思っていたがそれでもなかなか良くならず、痛みが体中を支配しており、ついには家を徘徊し始めた。

その時の私を傍から見たらきっと悪魔に取りつかれていたと思ったに違いない。痛みで「あー、うー、痛いー」と思わず唸っていた。人間極限の痛みにあうと本当に意思とは関係なく発狂するのだと思った。表情も変貌しているのが自分でもわかった。映画のエクソシストが思い浮かんだが、悪魔に取りつかれたのではなく、あの映画の主人公も人格や言葉も含めて変貌したのは、もしかしたら痛みや病気で変貌したのではとその時思った。

あまりの痛みに自分で歯を抜いてしまおうかと何度も思っていた。何度も歯をぐらつかせて、とれるものならと、取れたら痛みから解放されると何度も歯をとることを想像していた。救急車を呼ぼうかと何度もスマホを見ては「救急 (地域名) 夜間」と探していた。でも痛みでスマホで検索するのも辛い。あまりの痛さになぜか机に向かってパンチし、別の場所に痛みを分散させようかとでも思ったのか。たぶん無意識の痛みの怒りの感情だったのかもしれない。結果歯のほかに手も痛くなっただけで、本当に自分の馬鹿さ加減にげんなりしていた。(これで骨折なんかしていたら目も当てられない)

家にいても徘徊するだけで何も変わらないと深夜1時ごろ家を出た。外は少し雨が降っていた。(思うと「低気圧」「生理前」「歯茎の炎症」「睡眠不足での免疫の低下」など様々な悪影響もかかわっていたと思っている。)

静まった住宅街を歩く。ほとんどの家は明かりが消えていたが、時よりマンションの一室に光を見つけると少し安心した。人は暗闇が本当に苦手だとつくづく感じる。特に不安を感じるときは照明があるとホッとする。誰かも今起きているんだとなんかホッとするところがあった。20分ほどさまよっていた時、薬が効いたのか、疲れたのか(たぶんそうだと思う)とても眠くなってきたので家に帰って眠った。

明日はきっと原因がわかると信じて。

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